2009年02月04日

train

小学校に入ったばかりであろう。
ランドセルに背負わされているような子供二人組がいた。

その二人組みは、
男の子と女の子だった。

楽しげに、時に大声で笑いながら、
二人は外の景色を眺めていた。

女の子はどこかませていて、
男の子はどこか女の子に頭が上がらないようで。

何がそんなに楽しいんだろう。
と、周りが微笑んでしまうくらい、
二人は自分達の世界に入っていた。



ふと、女の子が言う。
「ひゃっくりが止まらなくなっちゃった。ねぇ、止めてよ!」

完全に女の子の方がお姉さんな感じで。
男の子は「え〜?」と言いながらも、嬉しそうに答えた。

「息を一分間止めたら治るんだよ!」
「じゃあ私息止めるから、一分数えてね!」
「いいよ!」

女の子が息を止める。
男の子が数を数えだす。

次第に男の子にイタズラ心が芽生えたのだろう。
女の子を笑わそうと、変な歌を歌ったり、数を数え間違えたり。

ついに女の子が吹き出してしまった。

「ずるいよ!もう一回!」

よほど楽しいんだろう。
何回も吹き出しては、初めからを繰り返して。

ひゃっくりの事などドコへやら。
二人は、他の事を忘れるくらい、ただ、楽しんでいた。



やがて、二人が目的の駅で降りていった。
女の子が引っ張って、外へと男の子を連れて行く。

右手と左手は、シッカリと握られていた。




外の天気は、相変わらず雨だった。


でも、僕の心の中は


ちょっとだけ、暖かかった。
posted by タロー at 04:21| Comment(0) | ショートストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

優先順位

なぜ恋が一番ではいけないのですか?


自分を見失うからですか?


なぜですか?


なぜ見失ってはいけないのですか?


やるべき事が出来なくなるからですか?


なぜですか?


なぜやるべき事が出来なくなるのがいけないのですか?


自分のやりたいことが出来なくなるからですか?


なぜですか?


自分のやりたいことが、なぜ出来なくなってしまうのですか?


なら、どうすれば恋が一番ではなくなりますか?


夢を見つけることですか?


どこにありますか?
いくらですか?


やりたいことを見つけることですか?


どこにありますか?
いくらですか?


なぜ恋よりも大きいものは、すぐに手に入らないのですか?


売っているものではないからですか?


ならどうすれば見つかりますか?


何処を探せば見つかりますか?


なにをすれば見つかりますか?


なぜ恋が一番ではいけないのですか?


じぶんのしたいことが出来なくなるからですか?


なぜですか?


僕が今一番したいことは恋なのに
posted by タロー at 04:18| Comment(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悲しみの中に

悲しみに、どんな意味があるんだろう。

悲しみを味わうことで、人は何を学ぶのだろう。



きっと、この世界に喜びしかなかったなら

喜びの持つ力は、半減するだろう。



喜びと相反するもの

悲しみを経験するからこそ

喜びを十二分に味わうことが出来るのだろう。



休日が平日の後に来るように

別れの後に出会いがあるように



もちろん、自ら進んで悲しみに飛び込むことは無い。

ただ、その時が来た時に

その辛さから逃げようとせずに

受け止められるくらいの強い心があれば

その悲しみはいずれ

大きな喜びや、心の豊かさに繋がる。



今、目の前にある物、人、動物。

それはある意味、予告された悲しみでもある。




でも、だからこそ

今ある時に、精一杯喜びを分かち合えたら

いずれ来るであろう悲しみの後に

また思い出すことが出来るだろう。



その時は、悲しむのではなく、

確かな喜びとして。

笑顔の中に、思い出すだろう。
posted by タロー at 04:15| Comment(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

記念日

今日という日が

二人の最初の記念日

これから先

変わらない部分を持ちつつも

だけどお互い変わっていくだろう

それでもきっと

最初の気持ちは

いつまでも忘れずに

二人の

二人だけの記念日を

増やしていけたらと

僕は静かに願い

そして

君ヲ想フ
posted by タロー at 04:11| Comment(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

未来はすでに始まっている

今、自分の未来に不安がある人へ。


未来なんてものはありません。


今、自分が未来だと思っていたことは


すでに現在に、そして過去になっていきます。


過去に夢を託すと後悔で


でも未来に夢を託すことは出来ず


今の自分に、夢を託しましょう。


夢は先にあるものじゃない。


自分と共にあるもの。


先を不安がっても、不安はとれない。


いつしかその不安は


現実になることもあれば


陰も形もなくなってしまうこともある。


例えば、この道の先に


食べに行きたいレストランがあるとする


でも、もう夜遅い。


今行っても、閉店しているかもしれない。


だったら今から別の場所を探してみようか


でも、ほかに何があるかなと探しているうちに


開いていたものまでも閉まってしまうかもしれない。


食べられたものも、食べ損なうかもしれない。


ならばいっそのこと、考えるのは後にして


とりあえずそのレストランに行ってみよう。


行ってみて、やはりやっていなければ


その時悩めばいい。


とりあえずは、前に進むこと。


いつもそういう考えで動けたら、最高ですね。


だって、時間は常に前に流れているんだから。





未来はすでに始まっている。
posted by タロー at 04:07| Comment(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誰にでも少年少女の時代はある

見てみると小学2〜3年生くらいの男の子が
泣きべそかきながら母親に猛講義をしていた。

「なんであれ取れないの〜!!」

指差す方を見てみると
軽快な機会音を鳴らす台が。  なるほど。

よくゲーセンとかにある
百円を入れてスイッチを押し、高額なゲームが手に入るあれ。

上手くいけば百円で手に入ってしまうかも。
という淡い期待を持たせて、ついついやってしまうのは人間の性。




ただし、あくまで「上手くいけば」の話。
なかなか取れないよう設定されているのがよくある話。
実際、手に入った人を僕は見たことがない。


どうにかしてあれが欲しい!
親から貰った三百円。ホントは欲しい本がある。
でも見てしまった以上、あっちの方が欲しい!
目先の物に眼が行ってしまう幼心。
普段なら買えない、でももしかしたら・・・・・・

「え〜、本買うんじゃなかったの〜?」
「でもあっちが欲しいんだもん。いいでしょ?」
「いいけどお金はそれ以上あげないよ?」
「うん!!」

そして苦労の末、手に持った三百円を
期待に胸を膨らませて機会に投入する少年。



しかし、そんな少年の想いとは裏腹に
見事現実を見せ付けられてしまう。

「お母さんもう一回!!」
「ダメ!さっき約束したでしょ?」
「え〜!でも。。。ねぇもう一回だけ!」
「ダメです!」

これもしつけの内、母親も甘やかさない。

欲しい本を諦めてまで、期待にかけたのに。。。
言いようのない想いがこみ上げてくる。

自分ではどうにもならない。
悔しい!!なんで??どうして??あれが欲しいよ!!

「ああいうのは取れないようになってるのよ〜」と母親。
ごもっともだ。

「だってあれが欲しいんだもん!あれが#tnΘ:*‘@」
と後半は言葉になっていない少年。

「だって、あれにお金入れたのに。。。なんでくれないの〜!!」
少年には、もはや泣くことでしかこの想いを消化することは出来なかった。

理不尽というものを知らない無垢な少年の泣き声は
広い店内に響いていた。店員もなにやらやりきれない表情だった。

少年の想いが痛いくらい伝わってきた。
なんのよどみもなく、ただ悔しさとゲーム欲しさを
一心不乱に母親に訴えかけ続けていた。

そして少年の健闘も空しく、
欲しかった本も買えず、悔しさだけを持ち帰っていった。


こうして少年は大人の世界を知っていくのだろう。
疑いや、理不尽さを、身をもって体験していくのだろう。

でも、何も知らない少年の想いは
初めてそこで会い、言葉も交わした事のない僕にも
伝わってきた。少年の泣き声とともに。

「純粋さ」というものを少年の中に見た。そんな気がした。

そして少年が大きく成長し、青年、大人になった時、
目の前で泣いている少年を見つけたとき、何を思うのだろうか。




「お客様??」


声を掛けられてハッと我に返る。会計の途中だった。

「ありがとうございました〜」
声とともに店を出た。

そこには、自動販売機の前で
ジュースを買ってもらって喜ぶ少年がいた。





少年の顔はとてもかわいらしい笑顔だった。
posted by タロー at 02:46| Comment(0) | ショートストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SnowDrop

去年のクリスマス
僕の前に雪が降った

犬のようにはしゃいでいた
でも本当は
ネコのように丸くなっていた

とてもきれいなその雪は
ただ僕の周りに降り積もってゆく
光を浴びるとその雪は
とてもきれいに輝いた

僕は雪に向って微笑んだ
でも触れる事は出来なかった
触れるとすぐに溶けてしまいそうで

きっとわかっていたんだ
雪はいずれ止むことを

とてもきれいなその雪に
僕は止むなと祈っていた
でも光を浴びてその雪は
ゆっくりと溶けだした

とてもきれいなその雪は
素敵な夢を見せてくれた
光を浴びて尚僕に
輝くことを教えてくれた

長く降り続いた雪が止んだ
外を歩いても平気だよ
そう言い残して
外に出ると少しだけ温かかった
posted by タロー at 02:18| Comment(0) | 言の葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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